Suzuki Escudo
スズキ・エスクードの車名は昔のスペインとスペイン語圏の中南米諸国とポルトガルで使用されていた通貨単位である「エスクード」に由来しており、古スペイン金貨のイメージとその時代の男のロマン・冒険心等の雰囲気を重ねてイメージして命名されている。
ボディ全体に直線を基調とした欧州調のスタイルと、泥臭さを感じさせない乗用車感覚の内装、それに低価格であったことから、後発となるダイハツ・ロッキーの追従を許さない大ヒットとなった。エスクードの誕生がなければ、トヨタ・RAV4や、ホンダ・CR-Vの存在もなかったかも知れない。意欲的な思想はサスペンションにも現れており、フロントは乗用車では一般的なストラットとコイルスプリングの組み合わせで、リアは、リジッドアクスルの位置決めに、初代レンジローバーのような「センターAアーム」を用いている。この形式の採用例は、当時の日本車ではこの初代エスクードが唯一であり、クロスカントリーなどのオフロード走行では、フロント独立懸架の弱点である、ホイールストロークの短さを、良く動くリアが補っている。
このエスクードは海外でも高い評価を得ており、カナダではゼネラルモーターズとのジョイントによるCAMIオートモーティブで、また、スペインではサンタナ・モトールで生産される世界戦略車でもあり、車名も国により様々で、初代がサイドキック(Sidekick:北米)、ビターラ(Vitara:欧州)、2代目は4気筒モデルがビターラ、V6・ロングモデルがグランドビターラ(Grand Vitara)、3代目はグランドビターラの名称で販売されている。